「晴音の夏」-2話-

「まだ残ってたね」
オレ達は古い捨てられた電車(気動車だが)の前に来ていた。この町を走っていた鉄道が数年前に廃線になった時、町が懐かしむ人や
観光の為に引き取ったものの過疎化や資金難で放置されて今はボロボロになっている。元駅だった敷地には簡単な柵があるくらいだが
今や誰も見向きもしないし、ほとんど人も来ない。
「気を付けろよ」
誰かが持ってきたビールケースを踏み台にして電車の中に入った。夏の日差しに焼かれた鋼鉄の車両はまさにサウナ状態だった。
「うわぁ〜暑っ!」
「確かに・・・よしまず吊革だ。つかめよ。都会じゃ滅多に座れないからな」
「座れったってこんなシート座りたくないけど」
「都会はもっとキレイだから安心しろ。とにかくほら」
「うん。わかった」
「痴漢はなぁ、気の弱そうな女を狙うんだ。だからピシッとしとけよ」
「うん。ピシッ!」
「で、痴漢がどんなことするか知ってるか?」
「えーと、おしり触ったりとか・・・?」
オレはニヤリと汗まみれの顔で笑って言った。
「そんな甘いもんじゃねぇよ。今、お前の為に実践してやる。いいか」
「ええ!あ・・・うん」
「痴漢っていうのはなぁ、こう空いてる電車でも妙に近づいて来るんだ」
オレは晴音の背後についた。晴音のシャツはちょっと汗に濡れて、うっすらとブラの線が見える。うっすら焼けた首筋には汗が滲んで
いた。ねっとりとした肌を間近に見てオレはたまらず熱い息を吹きかける。晴音はビクリと体をすくめた。
「おにいちゃん、ゾクッとしたじゃん」
「まだ触ってないけどな。こうしてれば痴漢にならない。でも痴漢なんだぞ。」
そう言ってオレは晴音の腰のあたりに股間を押しつけた。オレの気持ちの高ぶりで割と固くなったのをグッと・・・
「おにいちゃん、なんか当たってるよ」
「こうされることもあるって事だ。こういう時は逃げろよな」
「うん。わかった・・・」
段々歯止めが利かなくなってきたオレは晴音のおしりに手を伸ばし、なで回した。
「あー!痴漢だ!」
「そう、ここまでやれば完全な痴漢だけどな。でもまだまだだ」
「まだまだなの?」
「そうだ。都会はこんなもんじゃない」
オレは更に手を伸ばし晴音のスカートをめくり、晴音のパンティに指を這わせた。柔らかい晴音の肉・・・
「おにいちゃん、そこはダメだよ!」小声で晴音が身をよじって抗議する。
「ダメって言っても痴漢はやるぞ。お前こうされて実際叫べるか?言わないとエスカレートするんだぞ」
「そう・・・だけど。恥ずかし・・・」
話している最中もオレの指は晴音の割れ目をパンティの上から撫でていた。柔らかくクニュッとした感触が気持ちいい。この中にオレの
モノを突き挿せたら・・・・オレの息は荒くなって晴音の耳元に吹きかかる。
ハァハァハァハァ・・・・ハァハァ・・・・ ・・・・
「おい、足を上げろよ。言うこと聞かないと痛い目に遭わすぞ」
「えっ・・・」
オレの言葉に驚きつつも晴音は素直に従って、左足をシートの上に乗せた。

「ばーか。痴漢の言うことなんか従うなよ。余計につけあがるんだからな。こういうのは大抵脅しなんだ。叫べばいいんだよ」
「うん。でも怖かった・・・・から」
「だが、言わないともっと、例えばこんな風に」
オレは指をずらして晴音のパンティの下に滑り込ませた。

「ああっ・・・・」
晴音の口から意外なほど艶めかしい声がした。布の上からでは感じられない生の晴音の秘肉の感触は柔らかくて熱い。
「おまえ、濡れてんじゃないのか」
「あ・・・汗だよ・・・おにいちゃんもう・・・」
「汗じゃねぇだろ。こんなにヌルヌルして」
「もう・・・やめ・・・」
じっとりと濡れた晴音の背中に顔をつけた。晴音の体温と鼓動を感じる。
このまま、晴音に挿れたい・・・・
「く、車・・・」
晴音の声に耳を澄ますと車のエンジン音が聞こえた。オレは慌てて手を下ろす。視界に、田んぼの緑にぽっかりと軽トラが浮かんでいた。
「タカさんのとこのだよ」
「隠れろ!」
オレは晴音の肩を掴むと一緒にしゃがんだ。軽トラはそのまま走り去っていった。
エンジンの音が聞こえなくなってオレは立ち上がった。晴音はクックッと笑っている。
「なんか昔思い出すね。ほら、倉庫忍び込んだとき」
「ああ、そんなこともあったな」
オレの高ぶった気持ちな急に冷めてしまった。冷静になってみるとまた罪悪感が倍になって沸き起こってきたが・・・
「そんなことだ。痴漢には気を付けろよな」
「うん。わかった」
「暑ちーや。早く出よう」
無理矢理元に戻してオレは先に外に出た。あれほど暑かった野原も今は天国のように涼しく感じる。
「あちー!すずしいー」
後ろで晴音が降りて草むらを踏んだ。
「晴音。今日のことは内緒だからな」
「うん。そうする」
晴音はどう思っているのかわからない。ただオレはもう今まで通りに晴音と接することは出来なくなったなと思った。
晴音は暢気に鼻歌など歌っている。晴音がどんな表情をしていたかはわからない。オレは晴音の顔を見ることが出来なかったから。
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