<2話-2>
瑠夏の部屋は智紀が想像していたのとは違っていた。普段の姿から、割とシックなイメージがあったのだが、
壁には何かのアニメのポスターが貼られていて、本棚にも漫画らしい表紙が並んでいた。
『驚いた?』
『いや・・・』
『いいんだって。よく言われるの。イメージ違うって。でもこれがわたしの部屋なのね』
そう言って瑠夏はベッドに腰掛けた。

『先輩、アニメとか好きだったんですね』
『まぁね。腐女子って言われるほどじゃないけど普通にBL系の本も持ってるし』
智紀は特にアニメや漫画が好きということもなかったのでよくわからなかったが、なんとなく
ニュアンスは伝わった。
『まあわたしの趣味はおいといて、することしようか。いくら気をきかせてくれていてもそんなに
時間ないし』
『あ、ええ、はい』
『じゃあ悪いけどシャワー浴びてくれる?』『シャワー?』
『うん。わたしはもう浴びてきたから。お風呂嫌い?』
『いや、そうじゃなくて・・・そうですよね』
『そう。エチケット』にやっと瑠夏は笑うが、その意味は智紀にはまだわからなかった。
ともかく言われるままに智紀は風呂場に案内された。
『じゃあよろしく』と言って瑠夏はドアを閉めた。智紀は服を脱衣籠に入れてシャワーを浴びた。
こんなときに桃奈が帰ってきたら、やはりマズイよなぁと思いながら、この後の事を考えると智紀は緊張した。
智紀はまだ童貞だった。女子に興味がないわけではなかったが、カッコイイとかスポーツが出来る
といったものがない根っからのインドア派なので、必然的に出会いも少ない。もっとも中学の時に
つき合っていた彼女もいたが、そのときですらキスすらしない『健全』なつき合いでしかなかった。
言われるままにシャワーを浴びてついでに体を洗っていると、曇りガラス越しに人影が映った。
『着替えここに置いておくね』
『着替えですか?』
『ちゃんと着てね』『はい・・・』とはいったものの泊まりでもないし、ちょっと妙だと智紀も思った。
しかし裸のままだし(これから裸になるのだろうから構わないと思うが、まだ心の準備が出来ていない)
すぐに行ってしまったので、話しかけられなかった。
シャワーを止めて浴室から出る。脱衣籠の上のバスタオルを取るとその下には「着替え」があった。
手に取り広げてみると、智紀は「は?」と思わず声に出してしまった。そしてとりあえずバスタオルを
腰に巻いて、ドアを開け呼んでみた。
『先輩!先輩!ちょっと』二階のドアが開く音。
『何?』
『これなんですか、女物じゃないですか!』
『ごめんね。ウチ男物ないから』
『いや、だからって・・・僕の服返してください』『せっかくシャワー浴びたのに?いいじゃない。すぐに脱ぐんだから』
『でも、この服は・・・』
『大丈夫。サイズは合うと思うから。あと裸でなんか上がってこないでよ』
そういってドアが閉まる音。智紀はため息をついて置いてあった服を見つめ、着替え始めた。
瑠夏の部屋のドアを開けると瑠夏は『うわー!』と嬉しそうに小さく手を叩いた。
『ほんとに着てくれたんだ』『だって、これしかないし・・・』と不服そうに智紀がつぶやく。
女の子用のシャツにタイトのミニスカート。シャツはいいが、スカートなど初めてはいたので智紀は
瑠夏に見られるのが恥ずかしかった。
『かわいいよ、智紀くん』
『からかわないでください』『ううん、本当に』そう言ってうなづく。
『じゃあ始めよっか。こっち来て』と瑠夏は智紀をベッドの方に誘う。いよいよか、と智紀は恥ずか
しさを一時忘れる。
『ここに座って』『はい』
先に瑠夏がベッドに腰掛けていた隣に智紀が座る。
『ちょっと目瞑ってくれる?』『はい』
まだ明るいし、きっと脱ぐところを見られるのは恥ずかしいのだろうと智紀も思って、言われるまま目を閉じた。
『じゃあ手を後ろに』『手を?』
『いいから』『はい』
カチャッと、金属音。手首に冷たい感触。思わず目を開く。
『なんですか、これは!』智紀の両手は後ろ手に手錠で繋がれてしまった。『ふふっ、手錠』
瑠夏は悪戯っぽく笑うとポンッと智紀の胸を突く。ベッドに仰向けに倒れる智紀は何が起きたのか
呆然としたままだったが、その間に瑠夏は傍らにあったガムテープで智紀の両足首を一気に巻いて
しまった。慌てて動かそうとしたときにはすでに遅かった。
『何をするんです!ほどいてください』
『うん。良い格好ね』と、瑠夏は悠々とした足取りで机の上にあったデジカメを起動させ、縛られた智紀を撮った。
『ちょっと、やめてください』
『あー、もう、男の子なんだから騒がないの』
『なんのつもりです』
少し怖くなって智紀は言うとおりに声を落として訊いた。
『心配しないで。わたしの趣味だから。痛いことしないから大丈夫よ。大人しくしてくれたらね』
『趣味って・・・』
『うん、これ』と瑠夏はなにか派手は服を掴んで微笑んだ。
『わたしコスプレ好きなの。わかる?』『はい、アニメとかの・・・』
『まぁね。それでいろいろ着てるんだけど、智紀くんにも着て欲しいなぁって』
『・・・』
『智紀くんってかわいい感じのが合うでしょ。ピッタリなキャラの服作ったんだ』
嬉しそうに喋る瑠夏はいつもと違ってみえた。妙に活き活きとしている。
『それで・・・それとこれはどういう・・・』
『ああ、うん保険みたいなもんかな。こうやって記念写真撮っておくのは』
『保険?』
『そう。男ってヤッたらすぐに態度大きくなったりするのいるでしょ。ああ、智紀くんはそういうヤツじゃないって
信じてるけど。でもそれ対策に公開して欲しくない写真を撮っておくようにしてるんだ。』
信じているなら何故?という疑問を待たずに、
『でも智紀くんの場合は単にかわいいからかな。撮っておきたいから』と、意味ありげに笑う。
『それと、これからいろいろやってもらうにのやりやすいでしょ。なかなか言うこと聞いてくれないと困るし』
『僕も困ってますよ』
『ふふふっ、そうね。でももっと困ってもらわないと』
この間にも瑠夏はシャッターを数回切っていた。
『さ、立って』と、瑠夏は智紀の体を引き上げる。いずれにしてもこのままではどうしようもないので
瑠夏に従うしかないのだ。智紀は諦めて体を起こし、瑠夏の助けを借りて立ち上がった。瑠夏はこっち
に、と呼ぶので智紀はピョンピョンと跳ねながら移動。小さくキャーとか喜びながらそんなところも
撮る瑠夏。
ともかく瑠夏に言われるまま写真を撮られる。

『いいね〜いいよその表情』
『はぁ・・・』
『イヤイヤやらされてる感じがこれまたイイね』と理解しにくい独り言を言っている。
瑠夏は角度を変えてみたり、笑えと言ったりいろいろ注文。
『じゃあ次は脱いでみよう』
『脱ぐ?』
『ああ、それじゃ出来ないね。じゃぁお手伝い』と、瑠夏は智紀のスカートをまくり上げる。
スカートの下はピンクのパンティー。
『あ、これも履いてくれてるね』
『だって・・・・これしかないし・・・』
小さいパンティーの下で智紀のペニスが締め付けられながら収まっていた。
『ふーん』
スカートが腰で止まるようにしている瑠夏の視線を感じ、智紀のモノも反応した。
『窮屈そうだね。出しちゃおっか』『え・・・』瑠夏は細い指でパンティーの中のモノを摘み、
クッと引っ張り上げる。熱かったモノが晒される。瑠夏が笑うと息がかかって、智紀のペニスは脈打つ。
『うん。いい眺め』

満足げに頷き、瑠夏はまたシャッターを切り続けた。
『撮られて興奮してる?さっきより大きくなってきたよ』
『そんなこと・・・』智紀の反論も空しくペニスは勝手に大きくなっていった。
『体は正直だねぇ。ピクピクしてるよ。見られるのが嬉しいんだ、智紀くんって』
『違います・・・』
智紀の言葉に反論するように、下半身のモノは意に反して脈打った。
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