時計をみたら1時間くらい経っていた。まだ半分あるか。俺は元々そんなに邦楽とか聴かないので、今の歌はあんまり知らない。
そういうことで俺は飲み食いがメイン。意外なのは涼葉がいろいろ歌えることで、まったくどんだけ読めないキャラなんだよ、
と俺は一人面白がっていた。

 歌っているのは田島が一番多かったが、それでも俺が歌う時もたまにある。そんなことで歌っている最中、「マジ?なんだよ、
タカぁ」とか「やっちゃえば」などと田島が涼葉に話しているのが聞こえる。俺は気になって歌が終わるとエンディングをブチ
切って席に戻る。次は浅井さんの番だが、浅井さんは座ったままで歌い始める。

「なに話してたんだよ?」
「ああタカちゃん、ちょっとまだエッチしてないんだって?」
「ええっ!おまえなんて事・・・」
 そんな話を涼葉にしてたのか、田島は。案の定、涼葉は黙って俯いていた。
「それセクハラだろ」「あぁそっか、悪りーな。でもタカにならいいよな」
「いいけど、そんな話」「だってつき合ってんだろ。だったらいいじゃん。そのうちすんだろうから」
 俺は田島の耳元で小声に。
「そりゃそうしたいけど、まだ一ヶ月くらいだぞ、つきあい始めて」「関係ねーよ。オレ達なんか話して三日目くらいにヤッタもん」
と得意げに言われてもなぁ・・・

「なんかこんな話してたらヤリたくなってきた」「おいおい、そりゃ勘弁な。それにカメラだってついてるし」
「ああ、それなら大丈夫。今いるのオレの知り合いだから」「そういう話じゃねーだろ」
「平気だって。ミサも慣れてるし。よくここでしてるし」こいつらいつもカラオケでエッチなことしてんのか?
 
 浅井さんが歌い終わると、順番で涼葉にマイクが渡る。田島は浅井さんに話すと彼女はちょっと驚いていたようだったが、すぐに
笑顔になって頷いた。って了承ですか?おい・・・
「マジでやるのかよ?」「ああ、そうだな〜ちょっと疲れ気味だしフェラだけにしておくよ」
そんな台詞に唖然としている俺を浅井さんはチラッと見て微笑む。いや、普通に可愛らしい人なんですが、そんなことしちゃうんですか?

 俺の気持ちの準備もないうちに、浅井さんは田島のズボンのチャックを開いた。そして細い手をチャックの置くに滑り込ませる。
手慣れている感じ。ズボンの中でモソモソと手が動いているのがエロい。バックには涼葉の歌声が流れているが、さすがに気になって
いるのか、声の音量も少し落ちていた。まぁ、そうだろうな。何にでも興味ある涼葉のことだから、気になるのは仕方ないだろう。

浅井さんの手は休まることがなく、田島に密着している。俺はそれを正面から見るわけで、どの辺に目線を置いたものかと考え中。
田島はまだ余裕で、曲のリストなんか眺めていた。
 スッと浅井さんがしゃがんだ。そして、おもむろにチャックの裂け目から田島のペニスを引っ張り出す。田島のアレを見るのは二度目
だが、同性とはいえ人のもんを見ると結構ドキッとする。変な意味ないけどな。

 浅井さんは田島のモノを握るとゆっくり上下にさすり始めた。そしてちらっと振り返って俺に視線を向けると微笑み、俺が見やすいよう
にちょっと体をずらしてくれた。なんだ、見せる気でいたのか・・・・ってなんで?

「彼女も見たそうだったしな。ミサ上手いからいい勉強になると思うぜ」田島は俺の心を読んだように言う。
「見ていいのかよ」
「いいって。俺とタカの仲じゃんか」「どんな仲だよ!」
と、そこで涼葉の歌が終わった。涼葉は俺の隣りに座り、テーブルから少し身を乗り出して観察の体勢。ああ、やっぱり興味あるんだな、
涼葉だしな・・・
 浅井さんの手はリズミカルに上下動している。田島は選曲リストをテーブルに置くと腕を組んで俺に言った。
「歌わねーの?」「こんな状況で歌えるか!」
「じゃ、俺歌うわ」「歌うのかよ!」
俺のツッコミも空しく、本当に田島は曲を入れて歌い始めた。なんだよ、それは。
 でも浅井さんはそんな田島に慣れているのか気にしない様子だった。そして今度は俺と涼葉に向いて
から、田島のモノを舌で舐め出した。田島の歌の音程がちょっとズレる。浅井さんの舌が効いてるっぽい。

 舌は田島の先端を這い、カリの辺りをツンツンとつつく。それをゆっくりと何度も繰り返してやる。見ているだけで、俺のモノも反応して
しまう。浅井さんは唇と舌を這わせて頭ごと動かしながら、田島のモノを舐め回した。時々吸ったり、ハムハムと噛んだりして、なるほど
これは気持ち良さそうだと思う。隣を見ると涼葉は一瞬も見逃すまいとずっと凝視したまま。さすが勉強熱心だ。

 と、俺はこんなことを涼葉がしてくれるんじゃないかと期待も持った。いきなりこれをするっていうのはないだろうが、そのうちやって
くれたらいいなぁ、と希望。

 浅井さんは今度はペニスをくわえた。口に入れて、前後に動く。田島のモノはだいぶ硬くなって上を向いているので、座ったままだとちょっと
窮屈そうだ。でも浅井さんは下向きになってテンポよく、唇でペニスをしごいていた。

 歌が終わる。 隣の涼葉の喉が鳴る。途端に静かになった部屋にクチュクチュとイヤらしい音だけが、響いていた。田島ももう歌う様子もなく、
ソファにもたれて浅井さんの奉仕を受けることに専念している。
 汁気のある音が動きの激しさを伝える。ジュプジュプとリズミカルに。横の涼葉を再び見ると、ほんのり顔を赤らめてこの光景を食い入るよう
に見つめていた。

 「もう出そう」
 田島の言葉に浅井さんは慌てずにテーブルのナプキンを掴むと口を離し、シュッシュッと手で二三回しごいて田島の射精をナプキンで
受け止めた。
「んん・・・」「疲れてるって、いっぱい出たよ。ほら」
 ナプキンで収まらなかった白濁液が、浅井さんの指の間から溢れて垂れていた。
「口で受ける時もあるけど、今日はこれから行くところもあるからね」
と、振り返って浅井さんは涼葉に言った。涼葉は惚けたように頷いていた。

 結局これでちょうど時間もきたので、俺達はカラオケ店から出て別れた。田島と浅井さんはこれから都内に遊びに行くそうだ。
 俺ならもう一日のクライマックスが終了した感じだけど、田島にとっては前菜程度の事なんだろうな。


 凄いものを見て、まともなデート気分もすっかり消え失せた俺だったが、涼葉も黙ってしまって俺としても気まずかった。そりゃそうだろ。
 ともかく変な雰囲気のまま別れるのもシマらないし、歩いてすぐなので俺は家まで送ると言って涼葉についていった。

「今日はゴメンな。変な事になっちゃって」「ああ、いや、こういうハプニングもあるだろう」
 アリなのかよ!と心の中でツッコむ。涼葉だしな。そんなにショック受けてないのかもしれない。
「高さん、今日は楽しかったよ」「ああ、俺も」涼葉はようやく笑顔になった。

「高さんもああいうことをして欲しいのか?」思わず吹き出した。
「あっ、いや、おまえ何言って・・・」
「そうか興味ないのか、高さんは」
 涼葉はつまらなさそうに言う。俺としてはその件について全力で否定したい。
「ち、違っ!興味ある、ある!」慌てて言う俺をみて涼葉は弾けるように笑った。っていうか今日一番の大笑い。
「ふー、そんなに興味あったとは気づかなかった」涙目になって、俺の顔を見てまた吹き出す。
「おい、涼、ちょっと笑い過ぎ・・・」「す、すまない。いいリアクションだったからつい」
「おまえ〜からかったのかよ。男の気持ちを弄びやがって」俺が怒った振りをすると、涼葉はきょとんとする。
「そういうつもりはない。本当に興味あるのか訊いただけだ」
「ってことは涼葉もしてくれるのか?」
 そう言うと涼葉はジッとみつめる。俺も見返す。
「可能性として考えておこう」
 はぐらかされたが、にこやかな表情になった涼葉に俺は何も言う言葉はなかった。

 涼葉の家が近くなった。
「高さん。今日はありがとう」「ああ、俺の方こそな」
「それと・・・」
 涼葉は立ち止まる。そして何か言いたげに俺に向く。俺は何?という感じで待ってた。すると涼葉はちょっと眉をひそめて言った。
「わからないか、やっぱり」
涼葉が溜息混じりにつぶやく。
「なんだよ?」「少し甘えてみたかったんだが、以心伝心出来る域にはまだ達していなかったとわかった」
「だからなに?」
 俺はちょっとイラついた口調。しかし涼葉は肩をすくめると優しく言った。
「キスくらいいんじゃないかと思ったんだ。久しぶりに一緒にいられたんだから・・・」

 そうか、今日一日いてそういう事忘れていた。俺はバカか、いやバカだ・・・・

「ゴメン、その・・・気づかなくて」
「もう嫌いになったのかと思った」「そんな!」
「冗談だ」
「おまぇ・・・・いや、俺が悪かったんだしな」
 俺はすっかり落ち込んだ。俺だって今朝までは色々考えていたんだ。キスだけじゃなく、場合によっちゃエッチまでいっちゃう
とか(妄想しすぎか)。

 こんな俺の姿に見かねたのか、涼葉は俺の肩に手を置くと、スッと塀と塀の間の狭い路地に俺を押してゆく。
「さあ謝るのはもういいから。高さんにしか出来ない事をしてほしい」
「いいのか?」
「勿論。そんな顔ももう少し見ていたいけど」
 涼葉がニヤつく前に俺は唇を寄せた。久しぶりのキスは複雑な気持ちで、でも俺の背中に回された手でぎゅっとされると、モヤモヤ
した感じはすぐになくなった。

 リードするつもりが結局涼葉にリードさせてしまったが、まだこれからもチャンスはある。こうやって経験を重ねていけばきっと、
俺も涼葉を満足させられると思う。
 こんな感じで俺達の初デートは終わった。

<トップ> <5話-2>  <6話-1>